《へなまめ星人の手帖》

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カテゴリ:お話/どん底シリーズ( 20 )

底なしの穴。(ヘナマメとモノシルの前回のつづきのおはなし。別名どん底シリーズ)

前回のお話のつづき。(前回「モノシルは知りたがり。」)(飛び飛びで書いているお話です。)


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「ほら、この穴をみてごらんよ。空っぽなんだよ。

空っぽで何も無いなんて、こんなにつまらないことはないよ。」

ヘナマメは、どうして空っぽが困るのかを言いました。


そして、ヘナマメとモノシルの2人は、穴をのぞきこみました。


じっと穴をのぞきこんでいると、

穴の底は、真っ暗で、底なしで、

どこまでも、どこまでも、穴が深く続いているように見えました。


もしも、ここで落ちてしまったら、

もう二度と戻って来れないかもしれない。

ヘナマメには、それは、そんなふうに暗くて怖い穴に思えました。


ただの空っぽの穴だったはずが、

いまでは、

地面に深く沈んでいくトンネルのような、

先の見えない穴に変わってしまったようでした。


モノシルは、穴の底をじっと見つめながら、言いました。

「この穴の底は、いったいどうなっていると思うかい?」


ヘナマメもじっと穴を覗き込みながら言いました。

「灯りはついていないようだね。

それに、きっと空っぽさ。

だって、このなかに、ずっといたから知ってるよ。

今みたいに暗くて深くなかったけれどね。」


そうなのです。

前に見た穴と、いま目の前に見ている穴は、

同じ穴だけど、なぜだか違う様子なのでした。


ヘナマメはだんだん怖くなってきました。

「こんなところ、二度と入りたくない。」


モノシルは穴の底がどうなっているのか、知りたくてたまりませんでした。

「いったいどこまで続いているんだろう。

それに、穴の底はほんとうに空っぽかなあ。

本当のことを、調べてみたくはないかい?」

そう言って、夜空の星の光をキラキラと反射させながら、ヘナマメをじっと見つめました。


穴は大きな口をあけて、2人を待っているかのようでした。

大きな口の奥の方は、真っ黒くて、

外の光も音も、入ってくるもの全てを、

真っ黒い色で、塗りつぶしてしまいそうでした。


つづく。



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by henamame | 2014-09-29 23:54 | お話/どん底シリーズ | Comments(0)

モノシルは知りたがり。お話しのつづき。

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「どうして穴の中に落ち込んでいたんだい?」

モノシルさんは、穴を覗きこみながら、聞きました。


どうして、穴に落ち込んでいたのか。

ヘナマメは考えました。

もう長いこと落ち込んでいたので、

どうしてだったのか、覚えていないのでした。


「なにか嫌なことがあったのかもしれないし、

周りのみんなが幸せで、

それはとても素敵なことなんだけれども、

自分には何もなくて、

まるで空っぽみたいに感じられて悲しくなったのかもしれない」

ヘナマメは、そう答えました。


すると、モノシルさんは、また聞きました。

「空っぽだと、なにか都合が悪いのかい?」


カラッボだと、なにか都合がわるいのかい?


ヘナマメは、また考えました。

「幸せなものを、たくさん持っている方が、幸せだと思うから。

からっぽだと、見せることも出来ないよ。」


すると、モノシルさんは、また聞きました。

「ほんとうに、たくさん持っている方が幸せかい?

見せるものがないと、なにか困るのかい?」


ヘナマメは考え込んでしまいました。

それに、なんでそんな風に聞くんだと、ちょっと腹を立てていました。


モノシルさんは、そんなヘナマメをまっすぐ見て言いました。

「わたしは、知りたいんだ。ほんとうに、そうなのかどうか。

ただ、シンプルにそれだけなんだよ。」


ヘナマメは、ほんとうにそうなのかどうか、考えて言いました。

「だって、この穴をみてごらんよ。

ここには空っぽで、なにもないんだよ。

こんなに、つまらないことなんてないよ。」


そして、2人で穴を覗き込みました。


つづく。



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by henamame | 2014-09-18 23:35 | お話/どん底シリーズ | Comments(0)

どん底から脱出したので、一旦完了ですが、話し続きます。

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ずっと、無言の対話をしていましたが、

穴から出ていたことに、

ヘナマメは気付きました。


何日も穴の中に落ち込んで、

そのことすら忘れていましたが、

抜け出していたことにも忘れていました。


ヘナマメは、手伝ってくれたお礼を言いました。

この黒いものは、名前をモノシルさんといいました。


モノシルさんは

「そんなことは朝飯前だよ」

と言いました。


そして、

「それよりも、教えて欲しいことがあるんだ」

とヘナマメに聞いたのです。


「穴の底にいたのは、どうしてなんだい?」




つづく。

穴から出る前と、ヘナマメの大きさが変わってしまっていますが(^^;
こっちのほうが、いい感じなので、これでいきます〜
現実的には、まだ穴の中です〜(笑)



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by henamame | 2014-09-16 23:35 | お話/どん底シリーズ | Comments(0)

今日は4コマで。

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いろいろと考えを巡らせていたら、

廃品回収車がとおりました。


丁寧なことばで流れてくるアナウンスの中に、

「チャリンコ〜」と聴こえてきて、

思わず耳をすまし、

なんども聞いてしまいました(笑)


そのあと「チャリンコ〜」というのが、

あたまの中をグルグルしてしまいました(^^;





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by henamame | 2014-09-14 23:45 | お話/どん底シリーズ | Comments(0)

接近遭遇

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近くに行ってみたら、

こわくなかった、

ということはあるかもしれないし、

ないかもしれない。


ヘナマメは、そんなふうに思いました。


近くに行ってみたら、

想像してたものとは、ちがうものかもしれない。

そんなふうにも、思いました。


互いにじっと相手を観察していましたが、

あたらしく出会うということは、

まだ開けたことがない扉みたいだな、

とヘナマメは思いました。


つづく。


☆きょうは、家族に会いに少し遠出をしてきました。



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by henamame | 2014-09-13 23:55 | お話/どん底シリーズ | Comments(0)

ついに登ってみた。

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モノリス。

映画「2001年宇宙の旅」に出てきた

板状の黒い物体。

それに似たものが、目の前にある。

ふれたものに劇的な進化をうながす、、、かも、、、しれない。。。


ヘナマメは、今のままではいけないと、

穴をよじのぼり、触れようとしたそのとき。。。


モノリスと目が合いました。



つづく。



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by henamame | 2014-09-12 23:41 | お話/どん底シリーズ | Comments(0)

枯れ果てた。

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昨夜の満月と、

モノリスからの謎の光を浴びていたせいなのか、

今日はいっしょうけんめいな一日になりました。


数日前から、ハナミズも出ていたこともあり、

のどが乾いてしかたがありませんでしたが、

朝から、ほとんど飲まず食わずで、いっしょうけんめいでした。


そして、夜空に月が昇るころには、

すっかり渇ききって、

枯れ葉のように横たわっていました。


穴をよじのぼって外へ出る元気も、

黒い物体が、なんなのかを確かめる勇気も、

ヘナマメには残っていませんでした。


ともかくグッスリ休もう。


いつのまにか、

夢の中に入り込んでいました。


つづく。


☆今日も穴からは出せなかったな〜^^;
きょうはヘトヘト。
豪雨と雷がすごくてビクビクしていました(笑)



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by henamame | 2014-09-10 23:57 | お話/どん底シリーズ | Comments(0)

3回目のスーパームーン。満月の夜。

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昨日は中秋の名月で、

今日は満月が大きく見えるというスーパームーン。


スーパームーン


スーパーなので、字をちょっと大きくしてみました^^


今年は3回スーパームーンが見られるとのことで、

今日がその3回目かな?


先ほど(23時)見たら、

もう空のだいぶ高い所にあり、いつもの満月と変わりないように見えました。



満月の日に、月を眺めていると、

いつもより夜が明るいことに気付きます。

足元を見ると、月の光で影がくっきり出ていて、

太陽とはちがう静かな感じの影です。


ヘナマメは、ピカピカと夜空に輝く丸い月を見ながら、

「お腹がすいたな」と思いました。

丸い月が、おまんじゅうに見えたからです。


いつもより大きな満月の光を吸収して、

モノリスから強い光がヘナマメに注がれていることに、

ヘナマメはまだ気付いていませんでした。


つづく。


☆満月って、きれいですね^^
さっき再び見たら、雲で隠れてしまいました。



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by henamame | 2014-09-09 23:47 | お話/どん底シリーズ | Comments(0)

考え中。

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「知らないもの」というのは、

たいてい「怖い」と思うものです。


ヘナマメは、黒い物体に近づこうかどうしようか、考えていました。


ここで見なかったフリをすれば、

今まで通り安全が続きます。

勇気を出して触れてみれば、

今までと違う何かがあるかもしれません。

けれども、それは良いものか悪いものかは、分からないのでした。


とりあえず、近くにあった飴をほおばりながら、考えることにしました。


飴は袋の中で、一度とけたのか、くっついていました。

面倒くさかったので、くっついたまま口に放り込みました。

けれども、4つも飴がくっついていたので、

口を閉じることが出来なくなり、ちょっと苦しくなりました。

しばらくそのまま我慢をし、ちょうどよく口の中でとけたところで味わいました。


穴の中だから、ぜったい安全というわけでもないんだな、、、

とヘナマメは思いました。


つづく。



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by henamame | 2014-09-07 23:34 | お話/どん底シリーズ | Comments(0)

モノリス発見

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穴にはまっているのを、半ば忘れかけ、

意外に居心地いいんじゃないの、と住みかけていたヘナマメですが、

ふと思いました。

「これから、どうしようかな〜。」

そして、空を見上げたら、

自分が穴にはまっていることに気付きました。


上の方に、なにやら黒い物体があることにも気付きました。

やっと、モノリスの存在に気がついたヘナマメなのでした。


でも、未知のモノを見たヘナマメは、

どうしてよいのか分かりませんでした。



つづく。



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by henamame | 2014-09-06 21:16 | お話/どん底シリーズ | Comments(0)